清光学園概要

基本理念

「和の心と使命感をもって、たくましく思いやりのある児童を育成する」

基本方針

1.こどもたちの最善の利益を基本に養護を行います。
2.こどもたちの権利を守り、生きる力を育みます。
3.職員は一つとなり、こどもたちとともに歩み、ともに成長します。
4.こどもたちにとってより家庭的な養護に努めます。
5.地域における子育ての支援に努めます。

児童養護施設とは

児童養護施設は、保護者のいない児童や虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設です(児童福祉法第41 条より)。

社会的養護 ~すべてのこどもを社会全体で育む~

 社会には様々な理由により、保護者がいなかったり、保護者の適切な養育を受けられなかったりするこどもたちがいます。

「社会的養護」はこうしたこどもたちを、 公的責任で保護・養育するとともに、これらの家庭を支援する仕組みです。

児童養護施設は、この「社会的養護」の仕組みの中に位置付けられています。

家庭に代わるこどもたちの家

当学園は平成31年4月に本園舎を新築し、8名定員のホームが4か所ある施設へと生まれ変わりました。

大舎制だった旧園舎とは異なり、児童居室を個室化するなどプライバシーにも配慮し、より家庭に近いかたちで生活を送ることができるようになりました。

又、小規模ホームとしてみずきホーム(6名定員)、くすのきホーム(6名定員)の2か所があります

特別ではなく、ふつうの生活

「おはよう」のあいさつで一日が始まり、朝ご飯を食べて歯磨きをしたら「行ってきます」と地域の学校や幼稚園へ登校します。

学校が終われば部活動に参加したり、帰園後は宿題に取り組んだりします。

ホームごとに食卓を囲んで談笑し、テレビを見たり、本を読んだり、思い思いの時間を過ごし、入浴してベットに入り眠りにつきます。

休日は友達のところに遊びに出かけたり、友達が園に遊びに来たりします。

又、一緒に買い物に出かけ、一緒に食事つくりや食事の片付けを手伝ってくれる子もいます。

どこの家庭でも普通にみられる風景が児童養護施設でも営まれています。 

希望や能力にあった進学・就職をバックアップ

こどもたちは、それぞれの希望や能力に応じて高等学校卒業時に進学や就職などの道を選択します。

中には努力をして大学へ進むこどももいます。

社会へと巣立っていくこどもたちは園内にある「自活訓練室」にて一人暮らしの体験を行い、社会人として必要な生活の術を身につけ、知識、能力を高められるように、さまざまな方法で自立を支援しています。

※画像は自活訓練室

地域の拠点として利用できる施設

地域のこどもを一時的に預かる子育て支援短期利用事業(ショートステイ、トワイライトステイ)を行っています。(契約市町村のみ)

関係機関と連携し地域のこどもたちのすこやかな成長に寄り添います。

施設のもつ機能や設備を地域に開放しています。

私たちは地域に根差した施設運営を目指しております。地域の行事等に積極的に参加させていただくとともに、地域のニーズに対応できるような施設を目指していきたいと考えています。

※画像は地域交流室

児童支援

社会的養護を担う施設として、保護者の適切な養育を受けられないこどもの心身の健やかな成長とその自立を支援するとともに、養育に困難を抱える家庭への支援を行います。

こどもの権利擁護

  1. こどもの処遇にあたっては、こどもの持つ「生きる権利」、「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」を保障することを基本とし、こどもの発達段階に応じて、その意見は十分尊重します。

個別化と家庭的養護の推進

  1. 命の尊さ(生命の尊厳)を認識し、一人ひとりの個人を尊重した処遇を行います。また、その処遇に当たってはこどもに対する受容的・支持的関わりを心掛け、個々のこどもの気持ちを汲み取るよう努めます。
  2. 個人が集団の中に埋もれることのないようこども一人ひとりの自立支援計画を策定し、支援目標や支援方法などを明確にします。
  3. 「当たり前の生活の保障」が重要であり、こどもの生活の場を地域から切り離すことなく、できるだけ家庭的な環境で養育します。

発達の保障と自立支援

  1. 生活指導、学習指導、職業指導を通じて、こども期の健全な発達の保障と自立した社会生活に必要な基礎的な力の形成を目指します。
  2. 心身ともに豊かなこどもの育成を目指し、こどもの主体性、創造性を尊重した養育に努めるとともに、自立心の涵養を図ります。

回復を目指した支援

  1. 虐待や分離体験などによる影響からの癒しや回復を目指し、心理療法による心のケアやマンツーマンの対応を心掛けます。また、大切にされる体験を積み重ねることで信頼関係や自己肯定感(自尊心)を育みます。

家族との連携・協働

  1. 子が親を想う心を思い、こどもとその親との関係を大切にした支援を行います。また、親と連携したこどもへの支援に努めます。
  2. こどもの早期家庭復帰と虐待の再発防止に向け、家庭の養育機能の回復支援、親子間の関係性のゆがみの修復など、家庭環境の調整、親子関係の再構築支援に努めます。

地域における子育ての支援

  1. 核家族化や人と人との繋がりの希薄化など子育てしづらい状況を踏まえ、行政と連携し、ショートステイやトワイライトステイ事業の受け入れ及び要保護児童対策地域協議会の参加等により家庭の支援に努めます。
  2. 地域における専門的援助が必要なこどもや家庭に対する支援が展開できるよう、施設の特性を生かした相談援助機能を充実させ、将来の施設の多機能化につなげていきます。

継続的支援と連携アプローチ

  1. 園内での養育にとどまらず、家庭に戻ったこどもへの継続的なフォロー、退園後にこどもが「自立」するまでのアフターケアなど、入所前の状況等も踏まえ、入所開始から退園後まで一貫性のある養育と継続的な支援に努めます。
  2. 学校、幼稚園、児童相談所、市町村、民生児童委員、医療機関などの様々な関係機関との連携を密にし、職員全員がそれぞれの専門性を発揮し、社会全体の子育てに努めます。

ライフサイクルを見通した支援

  1. 社会的養護は、育てられる側であったこどもが親となり、今度はこどもを育てる側になっていくという世代を繋いで繰り返される子育てのサイクルへの支援が求められており、虐待や貧困の世代間連鎖を断ち切っていけるような支援に努めます。

その他

  1. 職員は、こどもを養育するに当たり、身体的苦痛や人格的辱めを加えるなど、懲戒権の乱用となる行為を行いません。また職員は、児童虐待の防止等に関する法律第2条各号に揚げる行為その他のこどもの心身に有害な影響を与える行為を行いません。
  2. 職員は、こども達や親が抱える多様なニーズや発達課題に対し、知識・技術・経験に裏打ちされた支援を行うため、専門的知識・援助技術の習得に努めます。
  3. 地域の福祉ニーズに基づく公益的な取り組み、地域住民との交流、施設機能の解放などを通じ、地域におけるさまざまなニーズに柔軟に対応できる、地域から必要とされる施設を目指します。

地域の子育て支援

市及び町からの委託を受けてショートステイ事業とトワイライトステイ事業を行っています。

施設入所児童にかかわらず、地域の子育てを積極的に応援しています。

ショートステイ事業

仕事、疾病、出産、事故、災害等の理由で、こどもの養育が一時的に困難となった時、短期間で養育することができます。

※基本:7日以内

トワイライトステイ事業

仕事上の関係で一時的、恒常的に帰りが遅くなるときや休日に不在となるとき、親が帰宅するまで施設でお預かりします。

【ご利用パターン】

  • 17時~22時まで
  • 22時~宿泊
  • 休日預かり

入所について

  • 子育てについてのお困りごとがありましたら児童相談所(岩手県内は盛岡・一関・宮古)、市役所、町役場などにご相談下さい。
  • 入園措置について適当かどうかは、児童相談所において決定されます。(当学園との私的な利用契約はできません)

役職員の状況

役員

理事

監事

評議員

職員

園  長

園長補佐

主任児童指導員

家庭支援専門相談員

里親支援専門相談員

個別対応職員

心 理 療 法 士

児童指導員

保育士

特 別 指 導 員

栄 養 士

事務主任

事 務 員

調 理 員

児童指導員補助

宿直専門員

施設整備担当 

沿革

スクロールできます
昭和53年9月18日法人設立認可(厚生省収児第960号)
10月9日法人設立登記
昭和54年4月1日養護施設 清光学園 事業開始(定員30名)
昭和55年12月25日体育館建設(日本自動車振興会補助事業)
昭和59年7月5日洗濯室乾燥棟建設(岩手県福祉基金補助事業)
昭和60年8月5日ピアノ他楽器整備(日本生命財団)
昭和61年7月13日清光学園増築事業開始(日本船舶振興会補助事業)
10月30日適合基準認定の一部変更認可(定員30→50人)
平成23年4月1日小規模グループケア「明光園」開設(定員8名)
平成26年4月1日地域小規模児童養護施設「みずきホーム」開設
定員変更認可
本園33名
分園型小規模グループケア8名
地域小規模児童養護施設6名
計47名
平成27年4月1日定員変更認可
本園32名
分園型小規模グループケア8名
地域小規模児童養護施設6名
計46名
平成30年6月14日新園舎建築工事着工(次世代育成支援対策施設整備交付金)
平成31年4月1日園舎移転
「スピカ」「シリウス」「ペガサス」「オリオン」の 4 ユニット(定数32名)での
本園型小規模グループケアを開始
令和5年8月1日地域分散施設2棟建設(次世代育成支援対策施設整備交付金)
令和6年4月1日地域小規模児童養護施設「みずきホーム」移転
分園型小規模グループケア「明光園」から「くすのきホーム」へ名称変更

定員変更認可
本園32名
分園型小規模グループケア6名
地域小規模児童養護施設6名
計44名